タイポグラフィの基本をおさえよう

タイポグラフィー

サイトの見た目、印象を気にされていますか?

インターネットで様々なサイトを見ていると、素敵なサイトだなと感じる事もあれば、なんだか見にくくて長く居られないサイトだなと感じることもあります。
画像などがメインであっても、そこに利用する文字の書体や大きさ、表現の仕方、さらにページ構成等、これらはとても重要な要素です。
文字を美しく並べ配置など人が見やすくする構成や表現、つまりタイポグラフィ(活字や文字の形状等と用い、適切に配列する事で文字の体裁を整える、印刷物を見やすくする等)に沿ったサイト作りが重要だと感じます。

紙媒体の印刷物も文字が均一化していて、強く表現したいところが太くなっていたとしても邪魔にならない構成など意識していますが、これはWebサイトでもいえることです。
見やすいサイトというのは、文字のカラーから書体、そして配置までしっかり考えられ、長い時間見ていても疲れないサイトです。
こういったWeb上のデザインを行うのがWebデザイナーであり、Webデザインなのですが、タイポグラフィに関する知識を持っているかどうかは、Webの世界でも重要な事です。

どんな目的があるのか

タイポグラフィの基本は、「目的に沿った表現となっていること」です。
文字をデザインとして認識させ印象付けたいのか、それとも、文章としてしっかり読んでもらいたいのか、それによって作り方、配置、利用するフォントが全く違ってきます。

印象づけたいという事ならはっきり見やすくパンチのある文体が必要ですし、カラーも配置も個性あるものが選ばれるでしょう。
しかしサイトを訪れた人が疲労することなく読める文字を・・という事なら目に優しく、読みやすくデザイン化されていない文体が必要です。

タイポグラフィの基本は、この目的が何かという事です。
目的を中心にしっかり考えていくと、どのような要素が必要なのか見えてきます。

文字の表記が持つ特徴を理解する

真面目に言葉、文章を伝えたい時には明朝体、お知らせなどを出す際には読みやすくはっきりしたゴシック体、お手紙などの要素がある場合には行楷書体、フォントを少し変更するだけでサイトのイメージが大きく変わります。
女子高生がこのサイトかわいいーと集まるサイトは女子高生が好きな今どきのフォントが利用されていますし、大人の女性がよく訪れるサイトには読みやすく落ち着いたイメージの明朝体などが利用されることが多いです。
柔軟性、繊細さ、力強さ、まじめさ……どんな印象を受けるサイトでありたいのか、利用するユーザーの立場になったフォント選び、カラー、サイズ選びをしていくことが重要です。

リズムと基本要素

文字のフォントがサイト内であまりにも多用されていると騒がしいイメージになります。
タイポグラフィでは、3種類程度に抑えて利用することがもっとも見やすくスッキリしたサイトイメージを与えると考えます。

同じような印象のフォントでも少しイメージが違うかな?と思う同じ属性を持つフォントをフォントファミリーといいますが、これらを利用する方がより安定したイメージのサイトになります。
ここにカラーや強調、空白を利用しリズムよく仕上ていくと、サイト上でも、またもし印刷したとしても見やすく読み手がまた来たいと思えるサイトに仕上がっていくでしょう。