ネットワークエンジニアになるには

ネットワーク

企業に欠かせないネットワークの専門家

企業では多くのパソコン、プリンターを利用していますし、サーバーもデータ管理に欠かせないものとなっています。
これらのパソコン同士を連携し、共有を行うなどのネットワークの設計、構築、さらに運用やメンテナンスなど管理を行う仕事を行う専門家がネットワークエンジニアと呼ばれる人たちです。

どんな企業に雇用されるか、それとも独自で業務をこなすのか、ネットワークエンジニアの仕事は多岐にわたり、特に大企業ではなくてはならない人材となっています。
中小企業等では一人で業務を行う事も多いのですが、大手企業になるとサーバーが大きい事、またネットワークの構築や運用が複雑になることなどがあり、グループで担当する事もあります。

ネットワークエンジニアの業務はトラブルを起こさないことが第一

ネットワークが崩れると困るのは利用者です。
共有している部分が利用できないとなれば、データをいちいち移動させて利用しなければなりませんし、業務に支障をきたします。
ネットワークが切断されるような事態を引き起こさない、これが何よりも重要な役割です。

そのためには設計、構築の段階からしっかりと必要な要素を組込、どのような構築が業務にとって理想的な設計となるのか徹底して考えなければなりません。
もしもこの程度でいいという案が企業経営側、またクライアントから来ても、ネットワークエンジニアからみてこれは絶対に必要であるとか、しておかなければならない事があれば、提案し必要性を理解してもらうということも大切です。
そこにはコミュニケーション能力も重要になるでしょう。

設計書を元に配線を組みますが、万が一エラーとなった時、トラブル箇所がわかるように構築の全てをデータ化しておくことも大切な仕事です。
ケーブルやハブ、ルーターなどの機器類に精通し、トラブルが起らないようにするための最新機器などがあれば、これも設計段階で提案していくべきでしょう。

設計と構築後はネットワーク管理

正確な設計とむだのない構築ができていれば、問題が起こる事はそうありません。
障害が起らないように構築する事が何よりですが、常に障害が起らないように見張り役となるのもネットワークエンジニアの役割です。

企業でネットワークエンジニアとして活躍するほかに、メーカーなどに入りネットワーク部門のコールセンターなどサポート業務を行う方もいますが、ここではより深い知識が必要ですし、個人の方相手にお話をする際、わかりやすく噛み砕いた説明ができるかどうかもスキルとなっていくでしょう。

保守管理が基本的業務、需要はこれからも高い

ネットワークエンジニアはトラブルが起きないように構築や設計を行い、その後管理する、トラブルが起きた際には迅速に対応する事が必要な業務です。
逆に考えると、トラブルが起きない限りそれほど忙しくない業務ともいえます。
そのため、機器類がもっと進化していくとより精度の高い構築ができるようになり、ネットワークエンジニアの管理なども必要なくなるのでは?と不安も感じます。

しかしネットワークはどの企業でも必要な事であり、なくてはならない業務の中核となっていますので、ネットワークの構築のし直しなども出てくるでしょうし、どんなに機器類が安定し進化したものになっても、機器相互間で全くトラブルが発生しないことなどないでしょう。
ネットワークエンジニアは、これから先こそ、より多くの需要が生まれていくと考えられます。